大阪府堺市は伝統産業が多くあり、その中でも刃物作りが「堺刃物(さかいはもの)」として国内外に広く知られています。
堺市が運営する「堺伝統産業会館」には文字通り堺の伝統産業が集められおり、ここでも「包丁の研ぎ方教室」が定期的に開催されています。
ここでは伝統工芸士の方々が講師を務めており、人気ワークショップの為、すぐに満席になるのですが、今回、運よく参加する事ができました。
堺伝統産業会館の「包丁の研ぎ方教室」は包丁を2本持参の為、和包丁とステンレス包丁を1本づつ用意してきました。
ステンレス包丁は以前落とした拍子に刃先が1.5㎝ほど欠けてしまい、研ぎ直してもらおうと思い持ってきました。
参加受付時に欠けや刃こぼれがある包丁は座学の間に修正をしてくれます。
参加人数は20名程でお一人もいれば、グループでの参加といろいろです。
参加者一人づつに包丁研ぎ用の桶が用意されており、中には荒砥石、中砥石がサビ止めを混ぜた水にすでに漬けてあります。
この木の台は手作りだそうです。他に仕上砥石と面直し砥石が各テーブルに置いてあります。
この日、講師を務める職人さんは4名で、各テーブルを丁寧に見てくれます。
職人さんといえば堅いイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、全然そんなことありません。
・ハンドルをしっかり握り、手首は固定。
・手首を固定する事で角度のブレを少なくする。
・包丁をアゴ・中・切っ先と分けて研ぐ。
といった、とてもシンプルでわかりやすく、あとは実技中でのアドバイスがメイン。難しい話はありません。
最後に研いだ包丁が和包丁の場合、錆を防ぐために椿油を塗ってくれます。
研ぎが終わると質疑応答の時間があり、刃物や砥石、職人の仕事について教えてくれます。
へ―!ほうほう!となるお話しも多く聞くことができ、時間はあっという間に過ぎていきました。
機会があれば一度足を運んでみてはみてはいかがでしょう?
1階には、線香、注染ゆかた、緞通、昆布、自転車、鯉幟、和菓子の体験・学習・展示コーナーのある「匠のひろば」。 こちらではものづくり体験などのイベントも開催しているようです。
また、堺の伝統産業の逸品と名産品を購入する事ができる「堺いち」があります。
2階の「刃物ミュージアム」には堺の伝統工芸士の方々が作った包丁やハサミなどが展示されています。
使ってみたい、欲しくなる事間違いなしの包丁ばかりで、中には見たこともない大きさの刃物も見る事ができます。
その他、入り口には刃物の供養塔があり、使わなくなった刃物の供養もしてくれます。
今回、研ぎ教室で訪れましたが、刃物以外でも十分に楽しめる施設です。また歴史ある堺市は見どころが満載ですよ。
住所 | 〒590-0941 大阪府堺市堺区材木町西1-1-30 |
開館時間 | 10:00 ~ 17:00 |
休館日 | 年末年始(その他、臨時休業あり) |
入館料 | 無料 |
伝統産業会館 URL | http://www.sakaidensan.jp/ |
堺刃物ミュージアム URL | http://www.sakaihamono.or.jp/ |
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